ガーデンオーダー自作シナリオ「熱中症にはご注意を」

1.プリプレイ
【シナリオスペック】
シナリオ名:熱中症にはご注意を
推奨PC人数:2
推定プレイ時間:3時間(テキストセッション)
使用経験点:0
【シナリオの舞台】
仙台市、市街地。

【シナリオの目的】
ランク6サラマンダーの討伐。

【ストーリー概要】
夏の宮城県、仙台市。
今年の夏は例年以上に熱中症による死者が多かった。
背景には裏でアルタイルとの繋がりが噂される柴田重工から脱走した融合兵の暴走がある。

【推奨特性能力】
風候操作
氷結能力
備考:全ての戦闘では1エリアのみを使用する。

【PC間コネクション】
PC間コネクションはPC1とPC2でお互いに取得する。

【プレイにあたって】
PC2人用として作成しましたが、適宜ハンドアウトとオープニングを増やしてエネミーを調整すれば多人数プレイもできなくはないと思います。
登場人物は公式NPCとは無関係の設定です。名前等はお好みで変更して構いません。
また、ミドルフェイズ以降の各シーンではそれぞれ、各PC1度ずつ購入判定を行って構いません。

【NPC解説】
伽藍堂
所属:GARDEN東北支部
ランク:13
特性能力:身体強化
解説:GARDEN東北支部の支部長を務める男性。42歳。
本名は東堂 隼人(とうどう・はやと)。
豪放磊落な性格で、涙もろく人情に厚い。
休日は映画鑑賞に出かけるのが趣味。

【トレーラー】
仙台市にて熱中症による死者多数。
今年のワイドショーはこのようなニュースで席巻していた。

同時にGARDENは融合兵の脱走事故の情報を掴む。
熱中症の患者の急増と融合兵の脱走が結びついていると判断したGARDENはオーダーたちに討伐指令を下す。

ガーデンオーダー
「シナリオタイトル」
仲間と共に、闇に蠢く彼の敵を討て!

【シナリオハンドアウト】
PC1とPC2はバディを組んでいること。

PC1&PC2用ハンドアウト
コネクション:東雲 迅(しののめ・じん)/関係:仲間
スタイル:バディ
 GARDENにて、突然の訃報が告げられる。君たちの友人でもある東雲 迅が突然死したのである。
 死因は熱中症。そして、同時期に流れる熱中症患者急増のニュース。そして、熱中症に関わりがあるとされる融合兵の脱走。
 迅はオーダーではないが、GARDENや君たちの活動を支援してきた人物だ。
 彼の死を無駄にしないために、融合兵を必ず打倒しよう。

2.シーン詳細
【オープニングフェイズ】
シーン1.
シーンタイトル:一時の憩い
シーンプレイヤー:PC1&PC2
場所:仙台市郊外、カフェテリア
解説:日常の場面。PC1とPC2は戦いの疲れを癒やすため、友人の東雲 迅とGARDEN近所のカフェを訪れていた。
この場面では特になにも起きないが、熱中症患者がいつもより多くなっていること。迅の死亡フラグを建てる描写を行う。
描写:
ここは仙台市郊外、君たちの所属するGARDEN近所のカフェテリアだ。
君たちは日々の戦いや訓練の疲れを落とすため、友人の東雲 迅と共にカフェで歓談を交わしている。
セリフ:
東雲 迅「いつもおつかれさん。PC1、PC2」
東雲 迅「この間も危険な任務だったんだろう?」
東雲 迅「まあ、好きなもんでも頼んでくれや。俺のおごりだ」
東雲 迅「俺は裏でサポートすることしかできないからお前たちがどれだけ危ない現場なのかイマイチ理解できてないけれどな」
東雲 迅「だから、カフェのおごりくらいはさせてくれよ」
東雲 迅「……ふう、それにしても暑いな」
東雲 迅「なんでも、今年は熱中症患者が多いんだって?」
東雲 迅「気温はいつもとあまり変わらないのにだぜ」
東雲 迅「お前たちも気をつけろよ」
東雲 迅「俺も気をつけるからさ」
東雲 迅「……俺、この夏が終わったら結婚するんだ」
東雲 迅「だから、熱中症で倒れるわけにはいかねえよ」
結末(終了条件):
ひと通り会話が済んだら翌日となり、シーン2へ移行する。

シーン2.
シーンタイトル:突然の死
シーンプレイヤー:PC1&PC2
場所:GARDEN東北支部
解説:GARDEN東北支部で東雲 迅の訃報を聞く場面
描写:GARDEN東北支部。君たちが所属するこの場所では、いつも以上に慌ただしい様子だ。
なんの騒ぎか訝しむ君たちに、上司のコールサイン“伽藍堂(がらんどう)”が声をかける。
セリフ:
伽藍堂「む、PC1とPC2か。おはよう」
伽藍堂「来てもらってこの騒ぎで不思議に思うかもしれないが、これは君たちにとっても非常に残念な知らせだ」
伽藍堂「……東雲が、死亡した」
伽藍堂「君たちも知っている、外部協力者の東雲 迅だ」
伽藍堂「死因は熱中症とされている」
伽藍堂「彼は君たちと親しかっただろう」
伽藍堂「だが、悲しむだけではいられない」
伽藍堂「以前から警戒していた柴田重工という企業があるのだが」
伽藍堂「そこの工場から、融合兵の脱走が確認された」
伽藍堂「熱中症の急増と融合兵の脱走」
伽藍堂「もしかすると、世間を騒がせている熱中症の原因はこの融合兵が原因かもしれない」
伽藍堂「考えすぎかもしれないが、タイミングがあっているからな」
伽藍堂「東雲の死という手前もある。どうか、君たちの手でこの事件を解決してくれ」
伽藍堂「まずは市街地へ出て詳しい情報を集めて欲しい」
結末(終了条件):PCたちが街へ行くとシーン3へ移行する。

【ミドルフェイズ】
シーン3.
シーンタイトル:増え続ける患者
シーンプレイヤー:PC1&PC2
場所:仙台市郊外、市街地
解説1:市街地で情報を集めるシーン。
PCたちが街へ出ると、コンクリートの地面に倒れる人が多数確認できる。
演出を終えたら解説2へ。
描写1:君たちが街へ繰り出すと、そこには次々にコンクリートの地面に倒れ伏せる人々の姿が確認できる。
まさに死屍累々。辛うじて意識のある被害者は、このような言葉を口にする。
セリフ1:
被害者「あぁ……水分が、取られる」
被害者「巨大な、サンショウウオ……」
解説2:被害者の法則を見つけ出して、どこを起点に熱中症患者が増えているのか探ることになる。
情報を得るにはPCひとりが〈調査〉の判定に成功する必要がある。
PC全員の判定結果が失敗以下だった場合、時間が余計にかかったものとしてクライマックスフェイズに登場するランク2バイオドッグの数が1グループ増える。
PCのうち誰かがクリティカルだった場合、クライマックスフェイズに登場するランク2バイオドッグの数が1グループ減る。
判定を終えると、以下の情報を入手できる。
・患者たちは倒れる直前に巨大サンショウウオを目撃していた。
・患者は現在地から北東にある、柴田重工の工場に近いほど多い。
描写2:地面に倒れる被害者は、どうやらなんらかの法則があるように見える。
結末(終了条件):PCたちが柴田重工の工場へ向かったらシーン4へ。

シーン4.
シーンタイトル:隠蔽工作
シーンプレイヤー:PC2(PC1も自動登場)
場所:仙台市郊外、柴田重工工場
解説:柴田重工所属の戦闘員と戦闘になるシーン。
患者の分布を追って柴田重工の工場に近づくと、PCたちをGARDENからの刺客と判断した戦闘員たちが襲いかかってくる。
戦闘を行う。エネミーはマシントルーパー(上級P80)が[PC人数]グループ。
配置はPCとエネミーがそれぞれ1エンゲージで、距離は近距離。
エネミーを全滅させたら戦闘終了となる。
描写:熱中症患者が特に多いとされる、柴田重工の工場へ向かった君たち。
しかし、君たちの活動が知られていたのか、あるいはGARDENが動くことを前提に警備を固められていたのか。
柴田重工所属と思しき戦闘員の集団が現れ、君たちを抹殺しようとする!
セリフ:
戦闘員「くっ、GARDENめ。やはり来たな!」
戦闘員「サラマンダーの運用試験、邪魔させてなるものか」
戦闘員「総員、彼らを始末せよ!!」
(戦闘終了時)
戦闘員「くっ、これがオーダーの力……」
描写2:戦闘員たちを倒すと、彼らのリーダーが文書を持っていることが確認できた。
内容は次のとおりだ。
・ネフィリム細胞の兵器利用として炎の力を持つサンショウウオを生み出そうとしている。
・そのサンショウウオは巨大化し、実験として周囲に解き放たれている。
・実験は何度も少しずつ繰り返されていたようで、最終試験は今日のようだ。
・最終試験場は市内にあるプール施設で、試験が完了すると量産に向けて本格的に開発計画が動き出す。
・計画の時間ではそろそろプールにたどり着く頃だ。
結末(終了条件):戦闘を終え、プール施設へ向かうとシーン5へ進む。

シーン5.
シーンタイトル:酷暑の市内
シーンプレイヤー:PC2(PC1も自動登場)
場所:仙台市、プール施設までの道中
解説:文書に示されたプールに向かうため道を急ぐPCたち。
しかし、融合兵の影響だろうか。PCたちは暑さで体力を消耗してしまう。
PC全員は〈抵抗力〉の判定を行い、成功しなければ[疲労3]を受ける。
ファンブルの場合、より大きな消耗を受けたものとして追加で[疲労1]を受ける。
誰かひとりでもクリティカルだった場合、失敗したPCは[疲労3]ではなく[疲労1]を受ける。
これらの疲労は次のシーンにも残るものとする。
描写:戦闘員の文書を元にプール施設へ急行する君たち。
しかし、その道中はあまりにも暑かった。
気合で耐え抜くか、あるいはなんらかの手段で熱を防がなければ消耗は避けられなさそうだ。
結末(終了条件):判定を終え、プール施設にたどり着くとシーン6へ進む。

【クライマックスフェイズ】
シーン6.
シーンタイトル:干からびたプール
シーンプレイヤー:PC1
場所:仙台市、プール施設
解説:シナリオボスである融合兵“サラマンダー”と戦闘を行うシーン。
プール施設にたどり着くとPCたちは枯れたプールと大量の熱中症患者、そして融合兵“サラマンダー”の姿を目撃する。
プール施設でサラマンダーと遭遇、戦闘を行う。
エネミーはランク6サラマンダー1体(基本P250)、ランク2バイオドッグ(上級P81)が[PC人数グループ]。
配置はPCとエネミーがそれぞれ1エンゲージで、距離は近距離。
シーン3の判定次第でランク2バイオドッグが1グループ増減していることに注意すること。
描写:文書の情報を参考にプール施設に行くと、そこは悲惨な有り様だった。
本来水が大量に貼られたプールは完全に枯渇している。
それだけではなく、酷暑を紛らわすためにこのプールには大量の客が訪れていた。
つまり、被害者の数も尋常ではない。
そんな地獄の中央には、事態の犯人であろう融合兵“サラマンダー”が悠然と構えていた。
セリフ:
被害者「うああああ、助けてくれ……」
被害者「水、水ぅ……」
結末(終了条件):戦闘を終え、GARDEN東北支部へ報告に向かうとシーン7へ進む。

【エンディングフェイズ】
シーン7.
シーンタイトル:納涼
シーンプレイヤー:PC1
場所:GARDEN東北支部
解説:PC全員の合同エンディングシーン。
東北支部で伽藍堂に報告を行う。
描写:融合兵を倒し、事態の報告を行う君達。
その後、伽藍堂は神妙な面持ちをしながらも君たちを労う。
セリフ:
伽藍堂「そうか、やはり柴田重工が原因だったか……」
伽藍堂「しかし、まさかとは思っていたが一体の融合兵。それも試作型がここまでの被害を出すとはな」
伽藍堂「もしも君たちが止めていなければ、将来的に被害は甚大なものとなっていただろう」
伽藍堂「東雲も、これで報われるだろうな……」
伽藍堂「あとの処理はこちらで行う。君たちはゆっくり休んでおきなさい」
伽藍堂「特に、水分は念入りに補給しておくようにな」
結末(終了条件):会話を終えるとシーン終了。

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