Fate/IRC改/はじめに

1:このゲームの原作について

本ルールはヴィジュアルノベルゲーム「Fate/stay night」の聖杯戦争をTRPGで再現した二次創作ルールです。
TRPG聖杯戦争様のルールと「やる夫系雑談・避難・投下板(やる夫板)」で掲載されているスレッド
【聖杯戦争TRPG】Fate/IRC研究所【やってます】
にて「トトロ ◆w27VVw9x氏」が公開している聖杯戦争TRPG「Fate/IRC」という、「Fate/staynight」の三次創作TRPGを源流とした、四次創作TRPGとなります。
四次創作ではありますが、戦闘ルール以外は独自の世界観・ゲーム進行となっているため上流となる作品を遡って把握する必要はありません。
とはいえ、上流の作品は本TRPGを遊ぶ上でも参考になる作品であるため、確認しておいて損はないと思います。

2:このゲームの目的

本ルールは、前述した聖杯戦争をTRPGとして遊ぶためのルールです。
原作については大まかに把握している前提とした説明となってしまいますが、いわゆるバトルロイヤル……最後の一組までの生き残りを賭けた生存競争となります。
PvP……プレイヤー同士で戦う競技性の強いゲームとなっていますので、苦手な方は一般的なTRPGのようなプレイヤー同士で協力してシナリオクリアを目指すルールにアレンジして遊ぶことをおすすめします。PvPを前提としたゲームではありますが、協力用のPvEで遊べるアレンジルールも掲載しています。

3:ゲームを遊ぶ人数

このゲームは7人の魔術師と7騎のサーヴァントがそれぞれ主従関係を結んで聖杯戦争を戦い抜く物語を再現したものです。
ですので、プレイヤーの人数もそれに応じて増えます。……が、14人のプレイヤーを集めるのは非現実的であるため基本的には集められる範囲で最大7人のプレイヤーを集め、プレイヤー1人に魔術師とサーヴァントの1チームを一人二役してもらいます。
なお、プレイヤーの数を減らして片方のプレイヤーを魔術師役、もう片方をサーヴァント役としたり、GMが魔術師やサーヴァントの役となることでプレイヤーの役割を1つのキャラクターに集中させても構いません。
原作では7組のチームが基本ですが、本ルールではそれより少ない人数で遊んでも構いません。ただし、聖杯戦争中に使える回数が決まっているスキルやリソースを消費するスキル・宝具などは7組のチームで戦うことを前提としたものとなっていることに注意してください。

4:このゲームにおける「ロールプレイング」

ロールプレイングは役割演技を意味する言葉で、多くのTRPGではキャラクターのセリフや描写などを演じることを目的としています。
本ルールでも、キャラクター同士の遭遇ではキャラクターのセリフなどを通して会話し、ゲームを進行することを想定していますが、同時にもう一つの意味で「役割演技」の要素を設定しています。
それは、聖杯戦争という舞台に立ったキャラクターの立ち回りを演じることです。
言葉を交わし同盟を結ぶ、あるいは勝利に近づくために外敵を排除するといったことの他に、礼装を作って戦闘に備える、敵陣を調査する、スキルによってキャラクターの遭遇そのものを操るなど様々な立ち回りが可能とできるようにしてみました。
また、聖杯戦争に参加するキャラクターにはそれぞれ強い目的やポリシーのようなものもあると思います。
そういった要素をゲームプレイにも影響し、より強く意識して立ち回りを変えることを目的としたスキルとして「誓約スキル」というものも用意しました。
PvP、それも途中脱落が絶えないゲームとなっていますが、勝利を目指すだけではなく立ち回りを工夫する楽しみというものも用意したつもりですので、これから遊ぶ方は様々な視点でゲームを楽しんでいただけると幸いです。

5:ルール用語

d:ダイスです。1d4は4面ダイス、1d6は6面ダイス、1d8は8面ダイス、1d10は10面ダイスをそれぞれ一個ずつ振ることを意味します。
1d100と表記されている場合は100面ダイスとなりますが、オフラインセッションなどでは異なる種類の10面ダイスを2個使って、片方を10の位と見てください(10の位の0は10としてください)。
【機先】:キャラクターの技量や知性を表す能力値です。戦闘では【機先】が大きいほどスキルの後出しがしやすくなります。
黒星:聖杯戦争中に敗北した回数を意味します。黒星が多いほど逃走に必要な令呪の数が増加します。
スキル:キャラクターの持つ特殊な能力です。戦闘を有利に進めたり、戦闘外で有利に立ち回ることができます。ただし、マイナススキルはペナルティ能力です。
ステータス:キャラクターの直接的な戦闘能力を意味します。10~50までの値を割り振ることができます。
戦力:戦闘中のキャラクターの中でも「メイン」と「サブ」に決められたキャラクターのステータスで決定される値です。戦闘ではこちらの戦力の値で優劣を競います。
宝具:キャラクターの中でもサーヴァントが持つ、強力な能力です。ステータスの【宝具】の値とは関係はありません。

6:遊ぶために必要な道具

PCやスマートフォンなどを使用したオンラインセッションの際は、ダイスボットを使用可能なチャットソフトを使えば他に道具を使う必要はありません。
以下はオフラインで遊ぶ際の道具となります。
GM
4面ダイス、6面ダイス、8面ダイス:1個ずつ(参加人数によって遭遇決定ダイスの面数を減らす場合は使わないダイスが発生します)
10面ダイス:2個(NPCを使用しない場合は不要です)
筆記用具:鉛筆、消しゴムなど1組(各陣営のリソース管理などに使用します)
PL
4面ダイス、6面ダイス、8面ダイス:1個ずつ(参加人数によって遭遇決定ダイスの面数を減らす場合は使わないダイスが発生します)
10面ダイス:2個
筆記用具:鉛筆、消しゴムなど1組(自陣営のリソース管理などに使用します)
著者
天平(Twitterアカウント名@tenpyo11)

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