Fate/IRC改/PvEルール

PvEルール

このページでは「Fate/IRC改」をPvE……いわゆる普通のTRPG向けにアレンジする方法例を記述しています。
本ルールを使用したPvEルールは主に3種類に分けられます。
なお、GMはここにない新しい方法でPvEとして遊んでも構いません。

シナリオ聖杯戦争

このルールでは、PLの人数を1~4人程度に絞って残りの聖杯戦争参加者をNPCとしてGMが動かします。
この際、PLは多くのTRPGのように一人一役……マスターとサーヴァントの1陣営を2人1組のペアで動かすようにしてみてもいいでしょう。その場合、PL陣営は1~2組になると思います。
この形式で聖杯戦争を行う場合、NPCには個別にどの陣営を優先して狙うか、どの程度好戦的かを表す秘密のハンドアウトを設定するといいでしょう。
秘密のハンドアウトは以下の条件でPLに公開されるものとし、PLが聖杯戦争を立ち回る上でのヒントにしてください。

  • NPCマスターのキャラクターシートを閲覧する。
  • 情報マトリクスを1つ消費して任意のNPC陣営のハンドアウトを公開する。

マスターのキャラクターシート公開と同時にハンドアウトも公開したほうが、情報マトリクスの消費数で見ればお得ですが、情報マトリクスを1つ消費すればすぐにハンドアウトを公開できるというバランスです。
またPL陣営が脱落しにくいように、PL陣営限定で逃走時の令呪消費を1画ほど減らすといいでしょう。

ムーンセルシナリオ

現在制作中。

特異点攻略

推奨人数は1~4人程度です。
このルールでは異変が起きた舞台を調査しながら黒幕たちと戦うことになります。
通常のキャラクター作成ルールでは行為判定に対応する情報が存在しないので、新たに追加ルールとして特異点キャラクターシート作成のルールを適用してください。
また、全プレイヤーが共有するデータとして新たに拠点の要素が追加されます。
これは、キャンペーン(同じキャラクター等で長期間継続して遊ぶ方式)として本聖杯戦争TRPGを遊ぶための追加要素です。
詳しくは拠点のページを参照してください。

特異点攻略判定方法

特異点攻略のルールで遊ぶ際、PCが行う行動の成否を問うことがあります。このことを「行為判定」と呼び、行為判定の結果の数値を「達成値」と呼びます。
行為判定はキャラクターの行動が上手くいくかどうかわからない際に行われます。上手くいく際の基準の数値を「目標値」と呼びます。
どうやっても上手く行かない場合は強制的に失敗、どうやってもうまくいく場合は自動的に成功としてもいいでしょう。
行為判定の達成値は次のように算出されます。
達成値=2d6+判定ステータス
行為判定を行う際、GMは判定を行う特技を指定します。
指定される特技の数と目標値はGMが任意に決めて構いません。
判定を行うPCは、GMが提示した特技の中から使用する特技を選択して判定を行ってください。
特技に対応するステータスを「判定ステータス」と呼び、達成値を出す際に修正値として加えられます。
例えば、【社会】の判定ステータスが3のキャラクターが「交渉」の判定を行うならそのキャラクターの達成値は2d6+3で求められます。
また、判定を行う特技を持っている場合は一度の行為判定を2回行い、好きな結果を選ぶことができます。
行為判定の目標値の基準は次のとおりとなります。

目標値難易度
簡単
普通
難しい
12かなり難しい

特異点攻略のエネミー

特異点攻略で使用するエネミーデータは、基本的に通常のキャラクター作成と同じ方法を想定しています。
セッションの傾向に合わせてサーヴァントやマスターとしてデータを作成してください。
ただし、エネミー専用の要素として新たに「ポジション」と「エネミースキル」が追加されます。
ポジション……「ラストボス」、「ボス」、「モブ」の三種類に分けられる、エネミーのシナリオ上における立ち位置。
ラストボス……シナリオ上における最終ボス。PCよりも強い。
ボス……シナリオ中に立ちふさがる強敵。PCと同程度。
モブ……シナリオ上に登場する、さほど強くない敵。PCよりも弱い。
エネミースキル……エネミー専用のスキル

特異点攻略のエネミー作成

特異点攻略に登場するエネミーの作成方法は通常のキャラクター作成と変わりませんが、場合によってはマスター不在のサーヴァントが登場する場合があります。
そういったキャラクターのMPは4を最低値として、MP用にステータスポイントを10ずつ消費してください。
なお、マスター不在のサーヴァントのMP最大値は、エネミースキルで増加していない限りは「10」となります。
特異点攻略で使用するエネミーは、そのポジションによって使用できるステータスポイントが異なります。
なお、いずれのポジションの場合もマイナススキルは持ちません。
また、ラストボスのエネミーは任意の数だけエネミースキルを所持できます。エネミースキルは通常のスキル数5個のうちに含まれません。
単独で強いエネミーを表現する場合は必要に応じて多めに持たせるといいでしょう。
ただし、プレイヤー側の戦力は「メイン」と「サブ」が主軸となるため、あまりエネミーを強くしすぎると勝ち目がなくなるので程々にしましょう。
サーヴァントの場合
ラストボス……280+(シナリオ話数-1)×15+いくつかのエネミースキル
ボス……250+(シナリオ話数-1)×10
モブ……200+(シナリオ話数-1)×5
マスターの場合
ラストボス……230+(シナリオ話数-1)×15+いくつかのエネミースキル
ボス……200+(シナリオ話数-1)×10
モブ……150+(シナリオ話数-1)×5
ラストボスが所持できるエネミースキルは以下に記載します。

スキル名タイミング効果
MP増加任意自身のMPを2増加する。1/シナリオ
ステータス増加常時任意のステータス1つを常に+10する。
多芸常時スキルの上限を1個増やす。
他者強化セットアップ自陣営のキャラクター1体のステータス全てを+10する。
天元突破常時キャラクターシート作成時、任意のステータスを1つ指定する。そのステータスは100を超えて上昇することができる。

特異点攻略ゲーム進行

特異点攻略のルールで遊ぶ際、通常のゲーム進行とは異なる点があります。
1.行動シーンでは「魂喰い」、「裏切り」が行えない。また、情報入手の方法が異なる。
特異点攻略ルールでは魂喰いをしてもそれを討伐する他のPC陣営が存在しないため、バランス調整用に魂喰いは行なえません。
また、協力用のゲームルールであることを前提としたルールであるため裏切りも禁止とします。
情報入手については、後述する「エリア」ごとに行える行為判定に成功することで、シナリオ上で敵キャラクターとして用意された陣営の情報マトリクスを入手できます。
場合によっては情報マトリクスの代わりに異なるものを入手することもあります。
行為判定は基本的にそのエリアにいるキャラクター全てが1ターンに1回ずつ行えます。
2.探索シーンでは移動先を指定して移動する。
探索シーンでは、予め提示された地点……「エリア」を各陣営が1箇所ずつ指定して移動します
エリアに移動後、GMによってイベントが用意されている場合はイベントが発生することがあります。
また、敵対陣営の情報につながるものを手に入れられる場合は次のターンからそのエリアで情報入手の行動を行う事ができます。
3.タイムリミットの存在。
特異点攻略ルールではGMによってタイムリミットが規定されることがあります。
規定のターン以内にクリア目標を達成できなければゲームオーバーとなり、後味の悪い結果となるでしょう。
4.遭遇シーン時にPC陣営のサーヴァントはステータスを見せる必要がない。
なお、NPC陣営は従来どおりステータスを開示します(秘匿系スキルや宝具持ちを除く)。

特異点攻略のシナリオ終了

ラストボスの撃破等で特異点攻略のシナリオが終了した場合、GMはシナリオのその後を描写した後、PCたちの拠点に対して「拠点ポイント」を与えてください。
与える拠点ポイントは自由ですが、「シナリオ話数×2+2」前後が丁度いいと思います。

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